11月25日(木)
今週から泰輝には「ボンラクト」という大豆ミルクを飲ませています。豆乳みたいなものでしょうか。確かに大豆の匂いがします。
泰輝は嫌がることなく、ゴックンゴックン飲んでいます。
妻は飲みすぎではないか、と心配していますが、食欲旺盛なのは元気な証拠でしょう。
11月26日(金)
1カ月検診で浦添総合病院へ。
体重は3200g、身長は50cm。生まれた時にこのくらいの子もいますから、かなり小さい方です。母子手帳には、成長曲線のグラフがあるのですが、泰輝は一番下の数値をずっとたどっています。先生によると、体重も身長も増え続けているので、心配はないとのことでした。妻の方も順調に回復しています。
浦添総合病院の検診が終わった後、妻が以前からお世話になっている婦人科の先生が新しく開いたレディースクリニックへ行きました。患者はもちろん女性ばかりですから、私としては待合室では肩身の狭い思いです。
妻の診察の番になり、私も一緒に診察室に入るよう言われたので、後からついていきます。出産後は、ちょっとしたことで泣いたりすることがありますが、心配はいらないとのこと。何に効くのか忘れましたが、妻には漢方薬を処方していただきました。
11月28日(日)
今日は、泰輝のお宮参りの代わりに、ヤハラヅカサと浜川御獄へ参拝にいきます。
沖縄ではそもそもお宮参りという風習はありませんが、ハチアッチー(初歩き)といって、生後1カ月頃に、初めて赤ちゃんを連れて親戚などを訪れ、赤ちゃんを披露して回る行事があります。
そこで妻と相談して、親戚を回るのも時間がかかるし、近くに琉球開闢神であるアマミキヨが上陸したというヤハラヅカサや、その後居住したといわれる浜川御嶽を参拝することにしたのです。
ところが、ヤハラヅカサに行く途中の砂浜で、妻が砂浜にはっているヒルガオの蔓に足をとられて、泰輝を抱いたまま転倒してしまいました。幸い、柔らかな砂浜だったので二人ともケガはありませんでしたが。
さらに、何かを感じたのか、泰輝はヤハラヅカサの前でも、浜川御嶽の前でも大泣きしてしまいました。
11月29日(月)
赤ちゃんのお風呂の入れ方をWEBで調べていたところ、「くび浮き輪リング」という商品を見つけました。その名のとおり、首につける浮き輪で、首が座っていない赤ちゃんでも、これをつければ、お風呂に一人でプカプカと浮くことができるというものです。一緒にお風呂に入れるようになったら注文しようと思います。
泰輝はほっぺがますます丸くなり、体つきもコロコロしてきました。顔の湿疹はほっぺとおでこ、さらに頭のてっぺんにも広がっています。
11月30日(火)
泰輝に話しかけると、私をじっと見つめながら口をもくもぐさせています。今にもしゃべりそうですが、実際しゃべったら怖いですが。
12月1日(水)
仕事中に、こども医療センターの担当の先生から電話がありました。
「CTスキャンの結果、ガラクトース血症の疑いはなくなりました。お腹の中の血流が悪いせいで、ガラクトース血症のような数値が出たようです」
ということです。母乳も再開していいそうです。
良かった!良かった! あっ、今日ボンラクト買ったばっかりなのに…。
血流改善の治療については、13日に説明するということでした。
早速、妻に電話。
「よかったね、本当によかったね…」
電話の向こうで、声が震えていました。
家に帰ると、手足をバタパタと動かしている元気な泰輝がいました。
ガラクトース血症の疑いが無くなったということで、妻の実家の義父、義母も安心したそうです。
「ハナラヅカサと浜川御嶽を拝んで、おじぃ、おばぁに1カ月無事に過ごしましたって手を合わせたのがよかったって、お父さんが言ってたけど」
妻もこの1か月間、自分の体調もままならない中、いろいろと大変だったことでしょう。久しぶりに穏やかな笑顔が戻ったような気がしました。
12月2日(木)
泰輝のほっぺのブツブツは、湿疹ではなくてニキビのようなものらしいです。今の時期は皮脂の分泌が多いのでできるのでしょう。
12月というのに、今日は25度を超えているせいか、泰輝は少し暑がっています。
12月3日(金)
車のラジオから流れてきた曲を聴いていると、なぜか泰輝の顔が思い浮かんできました。
「これは泰輝のテーマ曲だ!」
藤澤ノリカズの「希望の歌 交響曲第九番」です。
即、itunesで購入しました。
12月4日(土)
午前中、2時間ほど妻が一人で外出。初めて泰輝と二人だけで過ごしました。
私が仰向けになり、胸の上で泰輝をうつ伏せにすると、必死になって動こうとします。首はまだ座っていませんが、頭を上げようとしたり、「ウンウン」言いながらも、泣かずに動いています。
そのうちに動き疲れたのか、胸の上で寝てしまいました。