以前、息子がディスグラフィア(書字障害)であることを書きました。
実は、絵もなかなか上手く描けません。
なかなか、どころか同級生の子の絵と比べなくても、「うーん、ちょっとこれは…」というレベルです。
小さい頃描いた絵が残っているので、年を追ってみてみましょうか。
これは、1歳の時に描いた絵。
近所の大型スーパーが、母の日のイベント関連でやっていた「お母さんの絵コンテスト」に出したものですね。
まあ、1歳ですから、こんなもんでしょう。
次が2歳頃の作品、じゃないな。まあ、この年頃の子どもによくあるいたずらというか行動というか。
本人は、ペン先を物に当てると黒い線になるのが面白いんでしょうね。特に何かを描こうというのではなくて、ただ塗りたくっているだけ。
「上手だねー」と褒めたら、嬉しそうに自分の腕にも描き始めました。
確か、日本の偉大な漫画家、故・手塚治虫が子どもの頃、自宅の部屋の壁に描いた絵を、彼のお母さんは叱るのでなく褒めた、という話を聞いたことがありますが、私の息子に関しては、漫画家になれそうな気配は、いまのところございません。
次は、3歳の時に保育園で描いた、父の日の「お父さんの絵コンテスト」の絵。
一応、顔の形になっていますが、これは明らかに保育園の先生が手伝っています。
おそらく、本人が描いたのは髪の毛と、目と、鼻くらいだと思います。色を塗ったのも先生だと思います。線からはみ出ずに塗るという、細かい手作業は出来ないはずです。
私としては、息子らしい、グチャグチャの絵の方が好きです。
これですよ、これこれ。
私が一番好きな息子の作品の1つです。
幼稚園の年中組の時に、初めて筆で描いた、絵なのかな? テーマがあったはずなのですが、何を描いたのかよく分かりません。
落款を捺し、掛け軸にして床の間に飾ったら、「ほほーっ、これは素晴らしい書ですなぁ」と言われる可能性はあります。ないか。
そして、幼稚園の年長組の時に描いた「父の日お父さんの絵コンテスト」の絵が、優秀賞受賞!
でも、単純に喜ぶわけにはいきません。
先生の指導をかなり受けています。たぶん、顔の輪郭は先生が描いて、眉毛はここ、目はここ、耳はここ、鼻はここ、口はここ、という具合に。
この頃から、先生方もうちの息子は書く(描く)のが苦手なのかなと、感じていたのではないでしょうか。
この時は、主催した大型スーパーで表彰式があったのですが、息子は「えっ? 優秀賞もらっていいの?」みたいな顔してましたから。
小学生になると、輪郭がなんとか描けるようになりました。
これは、飼育ケースの中で、クワガタムシがエサのゼリーを食べているところを描いた絵だと思われます。
形はずいぶん歪ですけど、目があって、大アゴが2本、足が6本、上羽もちゃんと描いていますし、特徴はきちんと押さえていますね。
以下は、小学3年~小学5年の頃に自宅で描いた絵です。
輪郭はスムーズに描けるようになりましたが、細かい所の描きこみがなく、全体をバランスよくまとめられません。
3つの絵に共通しているのは、頭、手、足、胴体といったパーツをくっつけて描いているということ。
そうか、漢字と同じで、全体をまとめられないんだ。
見本を見ながら漢字の書き取りをする場合、息子は一画一画ずつ見ながらようやく書けるという感じです。
絵を描く時も、例えば、ゴジラの全体をイメージして描くのではなく、頭、手、足とパーツに分けて描いているんだと思います。
一見、幼稚園生並みの絵ではありますが、ゴジラは尻尾が長くて立っているし、ティラノサウルスは尻尾でバランスをとって二足歩行しているし、ゼットンは角みたいなのがあって顔の特徴を押さえています。
けっして適当に描いているわけではありませんね。
この画風は息子にしか出せませんよ。
さて、これから先、どんな絵を描いてくれんでしょうか。
父ちゃんは楽しみにしてるぞー!