鉢植えのホウライカガミに最大6匹いたオオゴマダラの幼虫が、あれよあれよという間にいなくなってとうとう1匹となり、慌てて飼育ケースに保護、無事サナギとなりました。
8月18日(2日目) 金ピカに輝き始めました
サナギになって次の日。
金ピカに輝いてきました。
前日とは艶がまったく違います。
これが自然の中ではホウライカガミの葉っぱにぶら下がっているわけですから、当然目立つわけです。
オオゴマダラにしてみれば、「私、毒がありますので」とアピールしているんです。
自然界で派手な色をしている生き物は、たいてい毒をもっていますからね。
「食えるもんなら食ってみな」という態度ですね、これは。
私、ふと、
(人が食べたらどうなるんだろ?)
という疑問というか、興味が沸いてきまして、思わず「パクリッ」
と、口に入れる、わけありません。
8月19日(3日目) 下の方が少し黒くなりました
うっすら見える羽の模様と下の部分(たぶん体の胸のあたり?)が黒くなってきました。
サナギになってからまったく動きませんが、中では着々と成長しているようです。
8月27日(10日目) 羽の模様がくっきり
サナギになって10日目の様子です。
3日目以降、ぱっと見には変わっていないように見えましたが、よく見ると日々変化していました。
羽の模様がはっきりとしてきて、右下の突起は目の部分でしょうか。ここにも黒い線が現れてきました。
羽化までもう少しです。
8月28日(11日目) 羽が緑がかってきました(羽化前日)
サナギになってから11日目の朝。羽と胸の部分が緑がかっています。
下が、その日の夜の様子。更に羽から下の模様がくっきりとしてきました。もうこれは羽化しますね。
おそらく明日の朝でしょう。
8月29日(12日目) ついに羽化!
朝、5時頃起きて見た時にはまだサナギのままでしたが、30分ほど目を離している間に、出てきてしまいしまたね、オオゴマダラくん。
羽化の瞬間を撮影できなかったのは残念。羽がクシャクシャで腹がまだボテッとしていますから、羽化直後です。
羽化から約1時間後。羽がだいぶ乾いてきました。ときどきプルプルと震えています。羽が早く乾くようにしているのかも。
羽化から約2時間後。羽もピンと張ってきましたが、まだ静かにぶら下がったままです。
羽化から約半日後、すっかり羽も乾き、ときどき羽ばたくような動きをしています。
よく見ると、オオゴマダラの足は4本しかありません。
あれ? 昆虫の足の数は6本でしょ。
調べてみると、前足は退化して細くなり折りたたまれていることが分かりました。とまったり歩いたりすることには役にたちませんが、味を感じる感覚器の働きがあるらしいです。
足で味見するのかよ、ハエみたいだな。
そんなことを考えながら見ていると「もう飛べるから、ここから出してくれー」と言っているような気がしたので、家の外に飼育ケースを持ち出して、蓋を開け、そっと羽をつまんで鉢植えのホウライカガミの葉にのせてあげました。
ところが、あれれー、逆さまにぶら下がってしまいました。
まだ十分羽が乾いていなかったのか。すまんすまん。
そのまま放置して、2時間ほどたってみてみると、まだとまってる!
もう、夕方に近い時間。いいかげん飛べるでしょ、と思って、つまみ上げ、手を離すと。
なんだかジタバタするように羽ばたいて、屋根の上へ飛んでいきました。
「やればできるじゃん」
もし、メスだったら、産卵にくるかもしれませんね。