息子の怪獣問題がカルトすぎる…
お父さん、メトロン星人の地球の拠点ってどこにあるかわかる?
メトロン星人? 何だっけそれ?
ウルトラセブンに出て来た異星人だよ。顔が魚みたいに細長くて目だけしかなくてさ、体は青。一応顔以外は人間みたいな恰好してるけど。
ああー、顔が赤と黄色の派手なやつか。口がないのに、しゃべってたよな。
たぶんあの恰好は宇宙服とヘルメットじゃないかな。
やけに細長いヘルメットだな。ということは、脱いだらどんな顔してんだろ。やっぱり魚みたいな顔か。
顔の話はいいからー、メトロン星人の拠点の話!
拠点ねー…、異星人だから、人目につかない山の中とか、あっ、魚に似てるから海の中!
へっへっへー、そんな単純ではありませーん。実は東京にあるアパートの一室でしたー。
アパート!? そんなの、周りの人にばれるでしょ。その前に、どうやって契約したの? もしかしたら大家さんも宇宙人か?
さぁ、その辺の事情はよく分からんけど、一応地球では男の人に化けてるよ。でもモロボシ ダンに怪しまれて、尾行されて、そのアパートが見つかるわけ。
ああーっ、思い出した、モロボシ ダンとメトロン星人が丸いちゃぶ台挟んで話話し合うシーン!
何? ちゃぶ台って?
座卓だよ。
へーっ、ちゃぶ台っていうんだ。なんか可愛い。
ちゃぶ台ちゃぶ台、昭和の響きだよなー、何年ぶりに言葉に出したんだろ。ちゃぶ台ちゃぶ台ちゃぶ台。久しぶりだからいっぱい言っとこう。ちゃぶ台ちゃぶ台ちゃぶ台…。
…お、お父さん、大丈夫?…。
というわけで、早速ちゃぶ台、じゃないDVDを借りてきて観ました。
メトロン星人とは
メトロン星人は『ウルトラセブン』第8話「狙われた町」に登場した宇宙人で、たばこの中に地球人を発狂させて周りの者がすべて敵に見える効果を持つ赤い結晶体を仕込み、これを吸引した地球人同士が殺し合うことで、最終的に人類が死に絶えるのを待って地球を乗っ取ろうと企みます。
どうせ仕込むんだったら、水道の方が手っ取り早いのに。
わざわさ手の込んだことをやって、モロボシ・ダン(ウルトラセブン)に目をつけられ、拠点にしていたアパートを見つけられてしまいます。正体を現したメトロン星人はダンを部屋に招き入れ、NHKのアナウンサーのような穏やかな声で、侵略計画を明かします。
胡坐をかいて座っている二人の間にあるのが丸い小さなちゃぶ台。昭和の生活感いっぱいの中で、なんとも不釣り合いな会話が続くのですが、せっかくダンを招き入れたんですから、お茶ぐらい出してほしかったなあ。ちゃぶ台の存在感、ますます高まったはず。ちゃぶ台に急須と茶碗は付き物でしょう。
「地球を滅ぼすために暴力を振るう必要はない。人間同士の信頼感をなくすればいい」と自信満々の態度を見せるメトロン星人。
ダンが「そうはさせない。地球にはウルトラ警備隊がいるんだ」と言うと、メトロン星人は急に立ち上がり、押し入れの引き戸を開けます。その向こうは円盤の中。あれほど自信満々だったメトロン星人はそそくさと円盤に逃げ込みます。
後を追ってダンも円盤の中へ。ダン(ウルトラセブ)を宇宙へ連れ出そうと円盤は飛び立ちますが、ウルトラ警備隊のウルトラホーク1号によって破壊。メトロン星人が巨大化して現れると、ダンもセブンに変身して登場。
二人の戦いが始まりますが、メトロン星人はやたら手足を振り回してドタバタと走り回るだけ。そして最後、飛んで逃げようとするメトロン星人は、セブンが放ったアイスラッガーを受けて真っ二つ、さらにエメリウム光線で粉々に破壊されたのでした。
この回の『ウルトラセブン』は闘いのシーンよりも、セブンとメトロン星人がちゃぶ台を挟んで胡坐をかいているシーンの方が印象深いですわい。調べてみると、そのシーンを再現したフィギュアもあるんですね。
フィギュア業界では、メトロン星人といえばちゃぶ台、ちゃぶ台といえばメトロン星人、というのが定番になっている、かどうかは知りませんが。
ちゃぶ台で思い出したミシン放り投げ事件
私の中では、ちゃぶ台といえばテレビアニメの『巨人の星』ですね。なんせエンディングテーマの中で毎回出てくるんですから。星一徹が息子の飛馬をひっぱたいているシーン。横の方で丸ではなく四角いちゃぶ台が斜めになってご飯やら味噌汁やらがこぼれています。このシーンを毎週見ているわけですから、頭に刷り込まれて当然です。
ただ、私はこのシーンについて疑問を持っておりました。まず、一徹は右手で飛馬の左頬をひっぱたいているような動きなのですが、飛馬の顔は逆に右頬をひっぱたかれたように左側へ向いているのです。左頬をひっぱたかれて顔が右に振られ、その反動で左を向いているのか?
それと、ちゃぶ台が一徹の方とは反対側が上に浮いていること。そこには飛馬の姉のアキコがいるので、もしかしたら、彼女がびっくりして立ち上がった拍子に膝がちゃぶ台に当たって傾いたのではないか?
星一徹=ちゃぶ台をひっくり返す男、というイメージがありますが、本編の中では確か一度もひっくり返していないはずです。
エンディングのシーンも実はアキコがひっくり返した可能性が高いのではないでしょうか。
ひっくり返すで思い出しましたが、私が小さい頃、5~6歳ぐらいですかね、祖父がちゃぶ台ではなくミシンをひっくり返したことがあります。
実際の場面は見ていないのですが、ずいぶん後になって、小さい頃、庭にミシンがひっくり返っていたことを思い出し、母に訪ねてみたのです。
母は、そんなに前のことを覚えてるかのと驚きながら、祖父に縫物を頼まれた時に、もう夜も遅い時間だから明日の朝早く起きてやるからと言うと、祖父は怒って縁側に置いてあったミシンを持ち上げ、庭に投げ捨てたというのです。
祖父の気の短さは星一徹並みでしたね。ちゃぶ台ではなくてミシンを放り投げたのですから、一徹以上かも。今と違って昔のミシンですよ。テーブルみたいなやつの上に乗っかってる、鉄製の足踏みミシン。それを縁側から庭に放り投げたんですよ。怒ってミシンを放り投げたのも、私の祖父くらいではないでしょうか。
その放り投げられたミシンはというと、どこといって壊れることもなく、私の父によって元の位置に戻され、その後も長らく使われたようです。昔のミシンってとても頑丈だったんですね。
以上、ミシン放り投げ事件でした。
メトロン星人ウインナーを作ってみた
というわけで、今回はミシン、じゃなくてちゃぶ台、じゃない、メトロン星人を作ってみました。材料は以下の通りです。
材料
- 胴体・頭 → ウインナー
- 手・足 → ニンジン
- 目 → 海苔・スライスチーズ
作り方
ポイントは長い顔。ウインナーを真ん中くらいのとこで斜めに切り、1mmほど前にずらしてパスタ麺でつなぎます。顔の黄色い部分をマスタードで色付けしたかったのですが、息子はマスタードが苦手なのでそのままにしました。もしマスタードをつけていたら、息子はちゃぶ台、じゃない、弁当箱をひっくり返していたかもしれません。
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