「ん? アンギラス? 何それ??」
と思われた方も多いことでしょう。ゴジラ映画を見たことのある人でも、なかなかこの名前は出てこないと思いますが、実はゴジラシリーズ第2作『ゴジラの逆襲』(1955年)でゴジラと戦った最初の敵怪獣なのです。
敵怪獣なのになぜか可哀そう
アンギラスのモデルといわれているのが、太古の草食恐竜「アンキロサウルス」。恐竜をよく知らない方はこれも「はぁ? 何それ?」ですかね。
アンキロサウルスは背中から頭を覆う硬い装甲と、先端に大きな骨の塊がある尻尾を振り回して、襲ってくる肉食恐竜から身を守っていたといわれている恐竜で、確か映画『ジュラシック・ワールド』にも出ていたはずです。
一方、アンギラスは「極めて狂暴な怪獣」とされているのですが、どうもいまいち動きに狂暴感がかんじられません。なぜかというと、歩き方が人間の赤ちゃんのハイハイと同じなのです。つまり、後ろ脚の膝が地面についているわけですね。
これは着ぐるみの宿命で仕方ありません。四つ足で動きまわるには、膝をつかなければなりませんから。膝をつかないようにすると、お尻が上がってカッコ悪いし。中に入っている方は、相当体力がないと持たないはずです。
『ゴジラの逆襲』では、ゴジラに喉をかみ切られ、白熱光で焼かれて力尽きます。鳴き声というか、咆哮が、私には“いじめられている牛の鳴き声”のように聞こえました。ごつい顔にも関わらず、私には、いじめられているようなイメージがあるアンギラス。敵怪獣なのに「可哀そう」と思ってしまうのでした。
その後、アンギラスは『怪獣総進撃』(1968年)、『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』(1972年)、『ゴジラ対メガロ』(1973年)、『ゴジラ対メカゴジラ』(1974年)などに登場します。当初の“狂暴な敵怪獣”ではなく、ゴジラと協力して敵怪獣と戦いますが、依然、私にはいじめられているというイメージが消えません。そして、平成ゴジラシリーズになるとぱったり出なくなったのです。
いじめられすぎて、引きこもってしまったのか。いや、きっとどこかで、ゴジラを倒すために黙々と鍛えているにちがいない。と、そんなことは考えませんでしたが、アンギラスのことをすっかり忘れてしまった頃、『ゴジラ FINAL WARS』(2004年)で30年ぶりに登場しました。
「ア、アンギラス、生きていたのか!」
初登場したときの狂暴性はさらに増し、体を丸めて転がりながら体当たりするアンギラスボールなる技を披露します。この映画では、地球侵略を企てるX星人に操られて、ラドン、キングシーサーと連携してゴジラと戦いますが、どうも呼吸が合っていない、というかゴジラが三怪獣の動きをよく見ていて、アンギラスボールがキングシーサーに蹴飛ばされて岩に激突したり、最後は飛び膝蹴りをゴジラにかわされたキングシーサーとぶつかってともに倒れてしまったのでした。このシーン、動きは激しいのですが、かなりコミカルです。はっきり言って、アンギラス、ラドン、キングシーサーは笑いもの。ゴジラ強すぎ。
やっばりアンギラスは可哀そうです。
なので、哀れみを込めてアンギラス・ウインナーを作りました。
アンギラスウインナーを作ってみた
材料
- 頭・胴体 → ウインナー
- 装甲 → 竹輪
- 角・とげ → ベビースターラーメン
- 足・尻尾・角 → ニンジン
- 目 → スライスチーズ
- 瞳 → 海苔
作り方
今回は装甲の竹輪が大きなポイントです。
当初、ベビースターラーメンを直接ウインナーに挿そうとしたのですが、それだと貧弱でまったくアンギラスに見えません。何かウインナーに被せるものはないかなぁ、と考えて冷蔵庫の中を探したところ、竹輪が目にとまりました。
「これ、いけそうだなぁ」
長さを胴体に合わせて切り、縦に切開いてウインナーに被せたところピッタリ。足の付け根のところを切り込んで形を調整したのち、竹輪にベビースターラーメンをグサグサグサッと挿したら、なんということでしょう、アンギラスの装甲が出来上がりました。
ゴジラにいじめられる前に、お召し上がりください。
道具・パーツの作り方・組み立て方についてはこちら。