お父さん、サンタクロースはいないって学校で友だちが言ってたよー。お父さんやお母さんがサンタクロースになってプレゼントを置いてるんだって。
先月のクリスマスの一週間ほど前の夕食時、息子がそう言いだしました。
なんでも学校で「サンタさんにお願いしたいクリスマスプレゼントと欲しい理由」を書くという宿題が出たときに、友だちがそういう話をしたらしいのです。
子どもに「サンタクロースはいるの?」と訊かれたら
こんな時、親としてどう答えたらいいのか、なかなか難しいですなあ。
「ハハッ、実はそのとおり!」
と答えるのも、子どもにとってはショックが大きいでしょうし。
私は息子に答えをゆだねて、こう言いました。
君はどう思う?
息子はしばらく考えたあと、
うーん、よく分かんない。でもいた方がいいな。だってプレゼントがもらえるから。
お、父さんも、そう思うよ…(意外と現金なんだぁ…)
想定外の答えにちょっと驚きましたが、何が自分にとってメリットがあるかで判断しているのでしょうか。
サンタクロースが架空の存在ということは薄々気づいているのかもしれません。
小学4年生にもなれば、論理的に考えることもできるようにもなります。
実際、24日の夜、息子から「なんでサンタクロースは世界中の子どもたちに1晩でプレゼントを配ることができるの」と訊かれました。
この質問には、NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)の「サンタ追跡」で答えることにしました。
さっそく、パソコンで「サンタ追跡」の画面を見せると、
うわっ、めっちゃ速っ!
と、どんどん増えていくプレゼントの数字を見て大喜び。
安心して床に就いた息子の枕元に、親父サンタがそっとプレゼントを置いたのでした。
そういえば親父サンタの思い出として、こんなこともありました。
息子が5歳の時のクリスマス・イブの夜。息子が寝たら枕元にプレゼントを置くつもりだったのですが、不覚にも一緒に寝てしまったのです。
真夜中、息子のしくしく泣く声で目が覚めました。
「どうしたの?」
「サンタさんが…来てない…」
「(しまったぁ…)」
時計を見ると4時を回っています。
「サンタさんは子どもたちみんなにプレゼントを配らないといけないから、ちょっと遅れているんだよ」
「じゃあ、サンタさんがくるまで待ってる」
「(ギクッ)…サンタさんは恥ずかしがりやだから、寝てないとこないかもしれないな…」
ちょっとこれは脅しかなと思いつつも、そう言ってなだめると、
「分かった。サンタさん、恥ずかしがりやなんだ…」
と息子は素直に納得して目を閉じると、しばらくしてスースーと寝息を立て始めました。
私も安心して寝る、わけにはいきませんね。
別の部屋に隠しておいたプレゼントを取りに行き、息子の枕元に置いたのです。
朝起きて、枕元にあったプレゼントを見てニコーッと笑った息子の表情は、今でも忘れません。
ビオランテとは
前置きが長くなってしまいましたが、その時のプレゼント、じゃなくて先月、つまり2020年のクリスマスプレゼントが「ビオランテ」のフィギュア(ソフビ人形)です。やっとビオランテ出てきました。
映画『ゴジラ VS ビオランテ』(1989年公開)で登場した植物と動物の融合怪獣、といっても映画をみていない方には分かりませんね。
映画では、遺伝子工学者・白神博士が失った娘の細胞を生きながらえさせようと考えて、娘が好きだったバラと融合させようとしますが失敗し、バラは瀕死状態に。そこで自己再生能力を持つゴジラ細胞を融合させた結果、ビオランテが誕生します。
つまり、ビオランテは人間とバラとゴジラの細胞を融合させて生まれたハイブリット怪獣というわけです。
白神博士、けっこうマッドサイエンティストなことやってくれましたなぁ。
で、ビオランテはご覧のとおり、かろうじて植物っぽいところはありますが、人間、それも白神博士の娘ですから女性、としての面影なんかどこにもありませんね。
それもですよ、白神博士の娘役は沢口靖子なのですよ。
映画館で初めてこの映画を観たとき、なんで沢口靖子がこんな怪獣になってしまったんだぁ、とかなりショックを受けました。
最後、ビオランテはゴジラの放射熱線を受けて大きなダメージを負いますが、自ら金色の粒子(細胞?)となって宇宙に消えてしまったのです。
一説によると、1994年に公開された『ゴジラ VS スペースゴジラ』のスペースゴジラは、この宇宙に消えたビオランテの金色の粒子から生まれたともいわれています。
「なにっ! 沢口靖子はスペースゴジラにもなったのかっ!ビオランテを誕生させた白神博士、どう責任をとってくれるんですか!」
と言いたいところですが、白神博士も『ゴジラ VS ビオランテ』の最後の方で、テロリストに撃たれて亡くなるんですね。
父娘で命が奪われてしまったという、けっこう無慈悲な結末です。
ビオランテウインナーを作ってみた
材料
- 胴体 → ウインナー
- 触手・牙 → ニンジン
- 目 → 白ゴマ
作り方
ポイントですが、胴体と頭ははウインナーを斜め45度で半分に切り、180度回転させて2~3cmほどに折ったパスタ麺を挿して固定します。胴体の下になる部分は端っこを切り落として平らにし、口は深めに切り込みを入れます。左右の口角の上に2本、下に1本、ニンジンで作った牙を挿し、白ゴマの目をくっつけると、ビオランテの顔らしくなります。あとは、ニンジンで作った触手を4本挿せば出来上がり。
実物と比べてかなり痩せっぽちのビオランテですが、それでも「うーん、どうやって弁当箱に詰めたらいいの…」と家内がぼやいておりました。
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