魚はみんな泳いでいるものばかりだと思っていたのですが、中にはずぼらというか、怠け者というか、ほとんど泳がないやつもいるようです。
最強のずぼら魚類
このチンアナゴとニシキアナゴは、ウナギの仲間で、普段は砂地の海底に掘った穴から、体を半分ほど出して、ユラユラと揺れながら、流れてきたプランクトンを食べているのだそうです。
チンアナゴのチンとは犬のチンからきています。顔がチンに似ているからとか。
ニシキアナゴのニシキは錦ですね。織物の錦のような鮮やかな色をしていることから名づけられました。
いずれにしても、餌が流れてくるのを待っているだけ。人間に例えると、回転寿司のカウンターに座ってずっと暮らしているようなもの、といえましょうか。
いいなあ。
どのようにしてそういう暮らしを手に入れることができたのでしょうか。
若いころ、寝る間も惜しんで働いたという噂もきいたことがありませんし、先祖代々受け継いでいる莫大な遺産がありそうなセレブ顔でもありませんし。どちらかというと、気の弱そうなプア顔です。
実に臆病で、水族館でも人が急に近づくと、さっと穴の中に隠れてしまいます。
ただし、水族館ではとても人気があるらしいのですね。
あ、そうか、人気者だから、気楽な暮らしができるわけだぁ~!
チンアナゴ・ニシキアナゴウインナーを作ってみた
材料
材料はウインナーの他に以下の2つだけ。
- のり → チンアナゴの水玉模様、ニシキアナゴの縞模様、それぞれの瞳
- スライスチーズ → 白目の部分
作り方
作り方も簡単で、1本のウインナーを半分に切って2匹つくることができます。半分に切る際、直角ではなくやや角度をつけて切ると、立てた時に斜めにすることができます。
ウインナーで魚を作る場合、薄く切ったニンジンでヒレなどを作るのですが、このニシキアナゴ、チンアナゴには必要ありません。目と体の模様を付けるだけというズボラな作業で出来上がりです。なのに「かわいいー!」と評価されるのですから、これほどおいしい話はありませんね。
キャラ・ウインナーでは「オレ、別に泳がなくてもいいもんねー。こうして待ってれば、エサは流れてくるんだし。穴から出たら他の魚に食べられるから危ないしー」
という状況を表現してみました。
しかし、残念なことに、弁当箱の蓋があいた次の瞬間、息子によってパクリパクリと食べられてしまったのでした。
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