【キャラ弁ウインナー】グドン クオリティには目をつぶって下さい。

ウインナーで作った怪獣グドンの写真 怪獣
グドン

前回は昆虫のトゲトゲでしたが、息子の怪獣フィギュアのコレクションの中にも、トゲトゲに似たやつがいました。

それがこいつです。

こいつもトゲトゲ怪獣

玩具菓子のおまけにしてはかなりのクオリティ

「グドン」といいます。全身にトゲがあります。

ちなみに、グドンの仲間に「トゲナシグドン」はいません。「トゲアリトゲナシグドン」もいません。

写真は息子にせがまれてスーパーで買った玩具菓子のおまけです。

いや、玩具菓子の場合は、菓子がおまけですね。たった1個しかガムが入ってませんでしたから。

フィギュアとガム1個で500円! 

高いんだか、安いんだかよく分かりませんが、息子は、

「500円にしてはクオリティー高いなぁ」と言っておりました。

その理由はと訊くと、

「頭、手、足、胴体、尻尾が動くようになっているし、皮膚の質感もなかなか。500円のフィギュアでこんなに可動ヶ所があるのは、なかなか無い」と、何やら評論家のようなことを述べておりました。

グドンは「帰ってきたウルトラマン」(1971年4月~1972年3月放映)に登場した怪獣ですが、私はあまりよく覚えていません。そもそも「帰ってきたウルトラマン」自体、鮮明に覚えているシーンがないのです。

ウルトラセブンとの別れが切なくて…

エレキングのところでも書きましたが、その前の「ウルトラセブン」の完成度が高すぎたんだと思います。

私と同世代の知人のほとんどが、ウルトラシリーズのNo.1には「ウルトラセブン」を揚げますからね。

息子は今、小学5年生ですが、彼もウルトラシリーズでは「ウルトラセブンが一番クオリティが高い」と言っており、好きな回は何度も観ています。(息子は最近、何かにつけ「クオリティ」という言葉を使うのですが、きっと怪獣などのフィギュアを紹介するYouTubeの影響です)

最終回で諸星ダンがアンヌ隊員に、自分はウルトラセブンなんだと告白し、ウルトラセブンに変身して怪獣を倒した後、星となってM78星雲へと帰っていくシーンには、ウルトラマンの最終回とは違う、別れの切なさを感じました。

当時、小学2年生だった私は、

「なんでセブンは終わらないといけないんだよー、『ひょっこりひょうたん島』(NHK連続人形劇)はずーっと続いているのに」

と、嘆きながらも、

「そうだよな、ウルトラマンも最後は帰って行ったし、セブンも帰らないといけないよな」

と、セブンとの別れを受け入れたのでした。

そうか、DVDで観ている息子は、“テレビ番組の最終回でのヒーローとの別れ”が体験できないんだなぁ。それはちょっと、残念な気もするなぁ。

セブンとのお別れの後、みんたま少年は、やはりしばらくの間、落ち込みました。ノートの端っこにセブンの顔を書いたり、ウルトラ警備隊のマークを描いたり。M78星雲はどこにあるんだろうと思いながら空を見上げたり。

心にポッカリ空いた穴も、時間とともに小さくなっていくものです。ウルトラマンから半年でセブンが現れたように、きっとM78星雲から誰かが来てくれるに違いないという願いとともに。

しかし、1年たっても、2年たってもM78星雲からは誰もやってきません。 

3年たって、ウルトラマンもウルトラセブンも忘れかけていた頃、ようやく来てくれました。

「帰ってきたウルトラマン」  

帰ってきたのはセブンではなく、ウルトラマン

テレビで予告編を見た時には、「えっ! ウルトラマンが帰ってくるの!」という驚きと喜びとともに、「どうせ帰ってくるんだったらセブンの方が…」というのはウルトラマンに失礼ですが、正直そんな気持ちでしたから仕方ありますまい。

正確に言うと、帰ってきたのはウルトラマン、つまりウルトラマンシリーズ第1作のウルトラマンではありませんでした。顔はほぼ同じですが、体の赤いデザインの部分が微妙に違います。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      

ハヤタ隊員も帰ってくるのかと思ったら帰ってきませんでした。

ウルトラマンに変身するのは郷秀樹。

ん? 郷秀樹? どこかで聞いた名前だな。郷ひろみと西城秀樹からとったのかぁ? いや、郷ひろみと西城秀樹がデビューするのはその後だし。偶然にしては面白い。

ここでややこしい問題が起きてしまいました。別個体にも関わらず、どちらもウルトラマンと名乗っているからです。そこでウルトラマン業界では、初代ウルトラマンを「マン」、帰ってきたウルトラマンを「新マン」とか「帰マン」とか言って区別していたようです。

さらに、いつの頃からか、帰ってきたウルトラマンはウルトラマンジャックと呼ぶようになっています。

調べてみると、1984年、映画「ウルトラマンZOFFY」の公開に先立って、ウルトラファミリーを紹介する際に一人一人の固有名詞が必要になったので、当時の円谷プロの円谷皐社長が名付けたのだそうです。

ジャック? なんかウルトラマンらしくない名前だなぁ。

私の頭の中では、ジャックというと漫画のブラック・ジャックとか、切り裂きジャックとか、あまりいいイメージがありませんな。

「帰ってきたウルトラマン」は、主人公・郷秀樹に関わる人々との人間ドラマを描いているようなところもあって、その辺がみんたま少年には特撮ドラマとしては中途半端に感じて、あまり記憶に残っていないんでしょうな。

調べたついでに言うと「帰ってきたウルトラマン」の最終回では、郷秀樹(ウルトラマンジャック)が地球を去る時に、弟のように可愛がっていた次郎少年に「ウルトラ5つの誓い」を伝えて飛び立ちます。

一、腹ペコのまま学校へ行かぬこと
一、天気のいい日に布団を干すこと
一、道を歩く時には車に気を付けること
一、他人の力を頼りにしないこと
一、土の上を裸足で走り回って遊ぶこと

いいこと言うなぁ、ウルトラマンジャック。

「ウルトラ5つの誓い」は、東日本大震災の後、被災地支援のために円谷プロが中心となって設立した「ウルトラマン基金」の動画メッセージの中にも、言葉を変えて伝えられており、さらに今回の新型コロナ禍の際にもウルトラマンが応援メッセージを送っています。

かっこいいなぁ、ウルトラマン。なんか勇気でてくるなぁ。

60過ぎのオヤジが少年に戻ってメッセージを受け止めました。

話があちこち飛んですみません。

「帰ってきたウルトラマン」が終わった後、「帰ってきたウルトラセブン」を密かに期待していたのですが、さすがにそれはベタな発想でした。

次にやってきたのは、「ウルトラマンA(エース)」でしたね。

ウルトラマンA、来週もみんなでみよう!

まてまて、グドンはどこにいったんだぁ。

せっかくフィギュアがあるのでグドンウインナーも作らねばなるまい。

グドンウインナーを作ってみた

ウインナーで作った怪獣グドンの写真
愚鈍にみえるグドンウインナー

材料は以下の通りです。

材料

  • 頭・胴体 → ウインナー
  • 手・足・尻尾・角 → ニンジン
  • トゲ → ベビースターラーメン
  • 目 → 黒ゴマ

作り方

ポイントはとんがり気味の顔を表現するために、ウインナーを斜めに切り取っていますが、あまり似てないなぁ。頭と胴体はいつものようにパスタ麺を刺してつないでいます。ガニ股の足は見逃してください。

息子に「ウインナーでこのクオリティはどうだった?」と訊くと、

「うーん、まさか弁当箱からグドンが出てくるとはね。隣りの子は『何それ? ムカデのお化け?』とか言ってたけど」

グドンのフィギュアを手に入れたばかりだったので、息子はすぐに分かったようですが、隣の子の発言には何も言えず、黙って食べたそうです。

クオリティ低すぎ…。

道具・パーツの作り方・組み立て方についてはこちら。