今回のキャラ弁ウインナーは、ウルトラセブンが最期に戦った怪獣「パンドン」です。
パンドンとは
「ウルトラセブン」の最終話(第48話「史上最大の侵略〈前編〉、第49話「 史上最大の侵略 〈 後編〉 )に登場した双頭怪獣です。
ゴース星人が地球侵略のために宇宙船で連れてきた怪獣で、頭部の左右に鳥みたいな顔があります。
あまり強そうには見えませんが、ウルトラセブンがそれまでの怪獣や宇宙人との闘いで疲弊していたため、エメリウム光線もエネルギー不足で満足に放てないほど衰弱していたこともあり、アイスラッガーを叩き落として、セブンをボコボコにします。
「うわーっ! セブンがやられるーっ!」
と思いきや、ウルトラ警備隊のアンヌ隊員がウルトラホーク3号で援護攻撃。一瞬ひるんだパンドンは、力を振り絞ってアイスラッガーを右手に持ってナイフのように切りつけるセブンの斬撃を受け、左腕と右脚を切断されて倒れてしまいます。
「セブン、危なかったなぁ、やれやれ」
と思いきや、後編ではゴース星人に回収されて義手や義足を取り付けられ、改造パンドンとして登場。再度両者は戦います。
疲れ果ててボロボロ状態になったセブンはアイスラッガーを放ちますが、パンドンが手で受け止め、投げ返そうとします。そこへウルトラ警備隊が駆けつけて総攻撃。その間に体勢を整えたセブンは、パンドンが投げ返したアイスラッガーをウルトラ念力でコントロールし、パンドンの首を切断したのでした。
セブンのアイスラッガーで二度も切断されたのは、パンドンしかいないのではないでしょうか。
ところでこの怪獣ですが、脚本段階での名前は「バンドン」だったそうです。インドネシアの都市「バンドン」とは何の関係もありませんけどね。
ところが「パンドン」と誤植されてしまい、それが修正されずにそのまま公式の名前になってしまったようです。
役所で出生届の際に、父ちゃんが大介と書くところを太介と書いてしまった、みたいな。
二度も切断されるわ、名前は間違えられるわ、ウルトラセブンの最後の敵怪獣というのに、ちょっと可哀そうな気もします。
セブン上司って誰?
ところで、この「ウルトラセブン」最終話前編・後編には、私にとって不可解なありました。
それは、怪獣や宇宙人との闘いで疲弊して苦しんでいるモロボシダン(ウルトラセブン)のベッドの枕元にウルトラセブンが現れ、
「闘ってこれ以上、エネルギーを消耗してはならん。M78星雲に帰ることができなくなってしまう…。変身してはいかん!」
と忠告するシーン。
あれ? なんでセブンがセブンに忠告するわけ? もしかしたら幽体離脱か?
息子と一緒にDVDを観た時も、ここのところが引っ掛かったので、息子に聞いてみました。
あー、あれはセブン上司だよ。
セブンジョーシ? セブンじゃないのか。それにしても変な名前だな。
名前じゃなくて、えーと、会社でもお父さんよりも偉い人がいたでしょ。
あー、ジョーシじゃなくて上司ね。それも変な名前。
ウルトラマンの最終回でもウルトラマンの上司のゾフィーが出て来たけど、ちゃんと名前を名乗ってたからね。セブン上司は名乗ってないわけ。
名前を名乗れない理由でもあったのか? 何か悪いことでもやったとか。
さあ、その辺はよく分からないけど。ちなみに、ゾフィーはウルトラマンとは見た目でも違うところがあったけど、セブン上司はセブンと全く同じなんだよ。
だからお父さんも、セブンがセブンに忠告してるって思ってしまったんだなぁ。
ちなみにセブン上司はセブンのことを「340号」って呼んでるんだけど。
340号? エアバスみたいだな。
そう、アエバスA340、じゃなくて、セブンはM78星雲・光の国の「 恒点観測員」の340号 なの。
あれ?セブンは宇宙警備隊の一員じゃなかったっけ?
宇宙警備隊の中の恒点観測員らしいよ。
へぇー、宇宙警備隊の中にもいろんな部署があるのか、なんか会社みたい。
あっ! だから上司がいるわけか!
「セブン上司問題」は一応解決しましたが、「ウルトラセブン」の後のウルトラシリーズにはセブン上司は一切登場していないのは、なぜなんでしょうね。
やはり、何か悪いことして、宇宙警備隊を辞めされられたのかもしれません。
というわけで、今回はセブン上司、じゃなくてパンドンを作ってみました。
パンドンウインナーを作ってみた
材料
- 胴体・頭 → ウインナー
- 手足・クチバシ・尾 → ニンジン
- 上半身のトゲ → ベビースターラーメン
- 目 → 黒ゴマ
作り方
ポイントは、正面から見て左右45度の角度でそれぞれに両目とクチバシを取り付けます。クチバシは1cmほどに折ったパスタ麺を半分クチバシに挿し、突きでている部分をウインナーに挿します。
両腕は根本の方を尖らせて胴体のウインナーに直接挿し、両脚はパスタ麺で取り付けます(詳しい取り付け方は「【キャラ弁ウインナー】材料と道具、パーツの作り方、組み立て方」参照)。
道具・パーツの作り方・組み立て方についてはこちら。