息子が、幼稚園の頃に買ったペンギンのフィギュアをどこからか取り出してきました。数種類のペンギンのフィギュアセットです。
わー、懐かしいな、これ。
幼稚園の頃って、懐かしいの?
当たり前でしょ。もう5年も前のことだよ。
お父さんからしたら、5年前って、つい最近のような気がするけどなぁ…。
当たり前でしょ。もう60過ぎてるんだから。年齢で懐かしいと思う時間の基準が違うんだから。
ははぁ…。
と、息子が一匹一匹のペンギンの種類を言いながら、並べ始めました。
これは一番デカいけど、背中が黒くないからキングペンギン。これはアデリーペンギン、ザ・ペンギンって感じかな。こいつはヒゲペンギンでしょ。ほら、顎のあたりにヒゲみたいな模様があるし。あとはジェンツーペンギン、イワトビペンギン、マカロニペンギン、フンポルトペンギン、ケープペンギン、シュレーターペンギン、コガタペンギン。残念ながらエンペラーペンギンがいませんねー。
えっ? 全部覚えてんの? お父さん、キングペンギンしか分からんけど。あ、そうそう。一匹足りなかったから、フリーマーケットで安く売ってたんだよ。
そういうことは覚えてるんだ。
ま、まぁね…。
そういえば、このアデリーペンギンだけどさ、こいつ結構残酷なことするんだよ。
残酷なこと?
うん。だってエサを取りに海に入る前に、仲間を一匹海に突き落とすんだから。
えっ? 何のために?
アデリーペンギンがいる海には、シャチとかアザラシとかペンギンを捕食する動物からいるからさ、落とされた奴が無事海面に出てきたら、みんな一斉に飛び込むわけ。
あー、その話聞いたことがある。でも、お父さんは勇気があるやつが自分から飛び込むって聞いたな。たしかファーストペンギンっていうんじゃなかったっけ。そこからビジネスで新しいことに最初に挑戦する人をファーストペンギンって言うそうだけど。
シャチやアザラシがいるかもしれんのに、わざわざ自分から飛び込むペンギンなんていないでしょ。野生の世界では。
そうだよな、海の近くにいるやつを突き落とした方が手っ取り早いもんな。
ファーストペンギンとは
「ファーストペンギン」とは、集団で行動するペンギンの群れの中から、天敵がいるかもしれない海へ、魚を求めて最初に飛びこむ1羽のペンギンのこと。
転じて、その“勇敢なペンギン”のように、リスクを恐れず初めてのことに挑戦するベンチャー精神の持ち主を、米国では敬意を込めて「ファーストペンギン」と呼びます。日本でも、NHKの朝の連続ドラマでそのエピソードが紹介され、広く一般に知られるようになりました。
「ファーストペンギン」で検索すると、ビジネス関連のサイトによく出てくるんですけど、なるほど、そういうわけだったのですね。
ビジネス界では “勇敢なペンギン” ではありますが、自然界となると、ちょっと違うみたいです。
実際は、波打ち際で大集団が押し合いへし合いしているうちに、たまたま落ちてしまったということもけっこうあるらしいです。
時には自ら飛び込むファーストペンギンもいますが、近くにヒョウアザラシなどの捕食者がいないと確信した場合に限られるそうです。いずれにせよペンギンは、勇気を持って飛び込んでいるわけではないわけでして。
動物の行動を人間に都合よく解釈した、といいますか、 ファーストペンギンも自然主義的誤謬になるんですかね、ちょっと違うかな。
ペンギンウインナーを作ってみた
材料
- 胴体 → ウインナー
- 羽・足・クチバシ → ニンジン
- 目 → 黒ゴマ
作り方
胴体になるウインナーの、足側になるところをV字型にカットして、ニンジンで作った足を差し込みます。
クチバシは、1cmほどに折ったパスタ麺を半分ほどニンジンで作ったクチバシに差し、突きでている部分をウインナーの胴体に差します。
胴体の左右に切れ目を入れ、ニンジンで作った羽を差し込み、黒ゴマの目をくっつければ出来上がり。
ファーストペンギンか否かに関わらず、息子に食べられるのは時間の問題です。
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