日本のゴジラシリーズで、現時点(2020年8月)で最後の作品になっているのが『シン・ゴジラ』です。息子といっしょにDVDで5回以上は観ていますが、観るたびに、そのほかのゴジラシリーズとはちょっと違うぞ、と思ってしまいます。
異色の「シン・ゴジラ」
具体的に何が違うのか。
まず、進化します。
東京湾に尻尾だけ出てくるのが第一形態。
蒲田に上陸し、這いずり回って街を壊していくのが第二形態。
そいつが少し大きくなって立ち上がったのが第三形態。
第三形態は、いったん海に戻り、後日さらにでかくなって鎌倉に上陸します。これが第四形態で、いわゆるゴジラの“成体”というわけです。
目が「ちょっとあんたクスリでもやってんじゃないの」というくらいいっちゃっていて怖い。何されるか分かりません。目が合ったら「ごめんなさい、今のはホントに偶然だから、気にしないでください」と視線を下げつつ、なるべく目立たないようにして人混みに紛れて、速やかにその場から離れたほうかいいでしょう。
口から吐く熱線も尋常ではありません。まず、下あごがパカッと二つに割れたときは、「プレデターか」と思いましたよ。そして下を向いてゲロを吐くみたいに黒いガスのようなものを出して「あれ? こいつ気分でも悪いのかな」と油断させといて、火炎放射に切り替えると周りを火の海にしてしまい、それがレーザー光線のような鋭い熱線になって、ビルを切り裂き、貫き、閣僚が乗ったヘリコプターを打ち落としてしまいます。
「なんだ、こいつ・・・」と思っていたら、さらに口以外にも背びれや尻尾から四方八方に熱線を繰り出し、米軍の戦闘機をことごとく打ち落としてしまいます。
このシーン、何度見ても唖然としてしまいます。唖然とすると同時に、ゴジラの動きが、妙に美しく見えるのです。特に、背びれや尻尾から熱線を繰り出すときの腰のあたりの動き。
美しいはずです。だって、ゴジラ役は能楽師の野村萬斎さんがやっているのですから。
これも、今までのゴジラとは違う点ですが、シン・ゴジラは着ぐるみではありません。野村萬斎さんの動きをモーションキャプチャーで処理し、CGで作られたゴジラに反映させているのです。
そういえば、ただ歩いているだけなのに、ゴジラの姿は凛としているというか、大げさかもしれませんが、神々しくも見えます。能楽の動きをするゴジラ、アメリカ人が観ても「Tha’s so cool!」と思うに違いありません。
キモ可愛いと女性に人気の“蒲田くん”
話が脱線してしまいました。今回のウインナーのテーマは「シン・ゴジラ第二形態」でしたね。
別名「蒲田くん」。蒲田に上陸したことから、そう呼ばれています。
映画では、這いずりまわりながら、街をぶっ壊し、鰓のようなところから赤い体液(血液?)をドバッとまき散らします。
「な、なんだ、こいつ、キモッ」みたいなヤツですが、正面からの顔が、よく見ると可愛い。特に女性に人気があり「くん」づけで呼ばれています。
ネットではいろんな「蒲田くん」グッズが販売されているようです。
さすがに「蒲田くんウイナー」はないようなので、私が作りました。
シン・ゴジラ第二形態ウインナーを作ってみた
材料
- 頭を含む胴体 → ウインナー
- 足・腕・尻尾・背びれ → ニンジン
- 目 → スライスチーズ
- 瞳 → 海苔
作り方
ポイントは、「どこを見ているのかわからない、ちょっといっちゃった目」。瞳を小さくして白目の部分を大きくすると、「いっちゃった目」になります。
これ以上、進化する心配はありませんので、どうぞパクッといっちゃって下さい。
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