ゼットン、知っとん?
お父さん、ゼットンって知っとん?
ハハハ、ダジャレで質問か。もちろん知ってるよ。ウルトラマンの最終回に出てきた怪獣だろ?でも、逆に聞くけど、なんでゼットンを知っとん?
YouTubeで、最強のウルトラ怪獣って調べたときにゼットンも出て来たんだ。ウルトラマンを初めて倒したんだよね。
テレビで観たのはお父さんが確か小学校1年生の時だったはず。いやいやあれは衝撃的だったなあ。ウルトラマンがカラータイマーに光線を受けて倒れて動かなくなったシーンは今でも覚えているよ。
そうなんだぁ。DVDで観たいなあ。
というわけで、前回のウルトラマンティガの最終回につづいて、今回はウルトラマン(初代)の最終回が入っているDVDをTSUTAYAで借りて来て観ました。
あれれ! タイトルバックにまず現れたのは「ウルトラQ」の文字。続いて赤地に「ウルトラマン」の白文字が現れました。その下には“空想特撮シリーズ”とあります。
「ウルトラQ」は「ウルトラマン」の前の番組です。うーむ、「ウルトラマン」は「ウルトラQ」の中の空想特撮シリーズという位置づけだったのかな?
まあ、細かいことはおいといて「わぁーっ、懐かしぃ~」の一言です。
最終回のタイトルは「さらばウルトラマン」。登場怪獣には「宇宙恐竜ゼットン」とされています。
ストーリーはというと、地球侵略を企てるゼットン星人は宇宙恐竜「ゼットン」を地球に送り込み、科学特捜隊の本部に攻撃を仕掛けます。そこへウルトラマンが登場。スペシウム光線や八つ裂き光輪を繰り出しますが、全く効きません。そしてゼットンが放った光線がウルトラマンの胸のカラータイマーを貫き、あっけなくウルトラマンは倒れ、死んでしまいました。
私の頭の中では、ゾフィーが現れてゼットンを倒したものと記憶していたのですが、違いましたね。ゼットンは科学特捜隊の岩本博士が開発したペンシルロケット形の新型爆弾で粉々になってしまいます。
そこへゾフィーが現れてウルトラマンに新しい命を与え、一緒にM78星雲に帰っていったのでした。
どうだった? ゼットン。
ウルトラマンを倒した時は、超強えーって思ったけど、最後は結構あっさりと科学特捜隊の新型爆弾で倒されちゃったね。
お父さんが子どもの頃テレビで見た時は、ウルトラマンが倒されたショックが大きすぎて、ゼットンがどうやって倒されたか覚えていなかったよ。
ちなみに、ゼットンがウルトラマンを倒した光線は1兆度あるってよ。
1兆度っ! 太陽の温度より高いんかいっ! それじゃぁウルトラマンもかなわなんわなぁ。っていうか、1兆度もあったら、地球丸ごと消滅してしまうんじゃないか?
科学特捜隊の本部ビルの窓ガラスは粉々になってたけどね。
それだけで済んだんかい。かなり弱めの1兆度だったかも。
なにそれ?。かなり弱めの1兆度って。
(うわっ、そこで突っ込んでくるか)…、いや、適当に言っただけだから…、スルーして…。
「ウルトラマン」終了後の喪失感
調べてみると、最終回が放映されたのは1967年4月9日。私は小学校一年生になりたてでした。小学校入学の頃のことを思い出すとなんだか寂しい気持ちになるのは、ウルトラマンが終わってしまったからだったんだなぁ。
ひどいなぁ、新学期早々子どもたちを絶望させてしまうなんて。恐らく、日本中の子どもたちが、ウルトラマンを失った喪失感にしばらく襲われていたはずです。
翌週からは「キャプテンウルトラ」という宇宙を舞台にした特撮ドラマが始まりましたが、ウルトラマンを観てしまった子どもを満足させるものではありませんでした。
登場する宇宙船やロケット、宇宙人が、子どもの目から見ても安っぽい。宇宙とはいいながら、ドラマの空間が妙に窮屈に感じたことを思い出しました。今から思うと、たぶんスタジオ内のセットで撮影されたことの影響でしょう。そのほか「キャプテンウルトラ」については、なーんにも覚えていませんからね。
「ウルトラマン、もう戻ってこないのかなぁ、ゾフィーから命をもらって生き返ったのになぁ」
それ以降、日曜日の夜7時になると、否応にもなく思い出してしまいます。
授業中も、無意識のうちにノートの端にウルトラマンの顔や、科学特捜隊のマークを描いてみたり、頭の中でウルトラマンのテーマソングがエンドレスで流れて、何も考えられません。
一学期、夏休みが終わって二学期が始まっても、ウルトラマンのことが忘れられません。
そして、小学校に入って初めての運動会も近づいた1967年の10月1日。「ウルトラセブン」が始まりました。
「ウルトラセブン、かっこいいーっ!」
待ち遠しい日曜日の夜7時が戻ってきたのです!
ゼットンウインナーを作ってみた
ウルトラセブンについては、改めて書くことにして、ゼットンの材料は以下の通りです。
材料
- 胴体・頭 → ウインナー
- 手・足・角・目(?) → ニンジン
- 口みたいなやつと胸にくっついているやつ → スライスチーズ
作り方
目みたいなやつと手・足は短く折ったパスタ麺を挿して胴体とくっつけています。口と胸のスライスチーズはマヨネーズを接着剤がわりに使いました。両手の角度が違うのは御愛嬌で許して下さい。
最後に息子よ、「ゼットン、知っとん?」というダジャレは残念ながら学校の友達には通用しないからね。
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